心象風景

なんですか、これ

『ポケモンスリープ』を完全攻略しようとしたら自律神経が壊れた

※自業自得です。

睡眠とは、生物が肉体及び精神のメンテナンスを行うために必要不可欠な行為である。
日本人の睡眠時間は平均して7時間ほどであり、他国と比べて睡眠が不足していると言われている。
そのような睡眠不足人間どもを救うべく現れたのが、眠って遊べる新感覚の睡眠ゲームアプリ。
Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)


以前から睡眠の質を向上させるために睡眠管理アプリ使ってみたいなーとか思っていたのですが、思っているだけで実際に使うこともなくここまで来てしまいました。
そんなところに登場したのがポケモンスリープ』。ゲームとして遊べ、睡眠の管理もできる。ポケモンが好きな私にとってこれ以上無い夢のようなアプリです。
よーしこれで寝まくって最強の健康人間になるぞ!と息巻いて一週間続けたわけですが、遊び方間違えて自律神経が崩壊しました。
完全に身から出た錆なのでポケモンスリープは悪くありません。ネロリ博士が狂ってるのは間違いない。
愚かな行いの自省、そして戒めのために記事にしておきます。

 

ゲームシステム

愚行を晒す前にまずはゲームシステムを軽く書いておきます。
読むのが面倒なら飛ばして大丈夫です。
実質寝れば寝るだけ成果が出るゲームということが分かればいいです。
なんでそんな健康アプリで身体壊したの。

カビゴン

このゲームの目的はずばりカビゴンを育てること。
ポケモンの睡眠を研究しているネロリ博士によると、「この地域に住んでいるカビゴン達からは周りのポケモンを眠りに誘う不思議な力が出ている」らしい。
そのためにネロリ博士が開発した「すいみんシンクロ装置」でねむりの力を増強し、たくさんのポケモンが眠りに来る研究をしているとのこと。エロ漫画の設定か?
そしてその「すいみんシンクロ装置」の仕様はプレイヤーとカビゴンの睡眠をシンクロさせるというもの。

 


そ、装置に繋いでカビゴンと睡眠をシンクロ……?

 


たぶん人間としての機能を剥奪されてビニールでぐるぐる巻きにされてる。
偶然にもポケモンスリープがリリースされた7月21日(木)と同日に公開されたゲームのトレーラーにイメージしやすい構図があったので参考にしてほしい。

www.youtube.com

 



 

狂ってる。

 

 


我々は言わば「すいみんシンクロ装置」の部品。
実際、ネロリ博士もポケモンの睡眠にしか興味無さそう。
ただ寝ていればいい。それだけの話です。

ポケモンたち

カビゴンの睡眠に寄ってきたポケモン達は寝顔を研究するのは勿論のこと。仲間にすることもできます。
サブレをあげてフレンドポイントを一定まで上げると仲間になってくれる。可愛い。


たくさん寝れば寝るほど多くのポケモンや珍しいポケモンが集まってきます。
睡眠タイプは「うとうと」「すやすや」「ぐっすり」の3タイプがあり、タイプによって集まってくるポケモンは異なるみたいです。フレンドが"とくちょうなし"とかいう4つ目のタイプを叩き出してました。なにそれ怖すぎる。


そして仲間になったポケモンはパーティに編成することができ、パーティ内のポケモンがプレイヤーのいない間にカビゴンを育ててくれます。
そう、労働です。

ポケモン達の労働効率は「げんき」により決まり、このげんきはプレイヤーの睡眠によって回復します。
睡眠が足りないとカビゴン育成の効率が悪くなるし、ポケモンが常に眠そうにしているという辛い状況になってしまう。ネロリ博士、人間の良心も利用しようというのか……?


色々なポケモンを集めたいなら寝ろ
効率よくプレイしたいなら寝ろ。
ポケモンを虐待したくないなら寝ろ。
とにかく寝ろ。

料理

ポケモン達を働かせて集めさせた食材を使って料理を作ることができます。
この料理をカビゴンに食べさせることでカビゴンを更に効率良く育てるというわけです。
料理をあげられるのは朝昼晩の三食だけ。睡眠以外は極力アプリを開くなという意志が感じられる。


手に入る食材の種類はポケモンごとに決まっており、手に入る数はポケモンのレベルや元気によって変わります。
食材をたくさん集めたいなら色々なポケモン集めろということ。
つまり寝ろ。

フレンド機能

アプリゲームらしくフレンド機能も完備。
フレンドのその日の一枚に応じたポケモンのアメ(育成アイテム)が貰えたり、フレンドの睡眠状況を見れたりする(開示情報はオプションでオンオフいじれます)。
たくさん寝てフレンドに睡眠マウントを取ろう!
レッツ睡眠バトル!!!!

ポケモンGO Plus+

ポケモンGO用のデバイスポケモンGO Plus+(プラスプラス)』を使用して機能を拡張することもできます。
私はポケモンGOプレイヤーなので買いました。
まず、アプリを起動しなくてもこのデバイスを睡眠モードにして枕元に置いておけば代わりに睡眠を計測してくれます(ただし録音機能は無し)。
更にナイトキャップを被ったピカチュウがパーティとは別枠で追加され、カビゴン育成の手伝いをしてくれます。
ちなみにポケモンGO側ではナイトキャップを被ったカビゴンが手に入る。

 


そして何と言っても最高なのがピカチュウのボイス機能
寝る時に子守唄を歌ったり、10万ボルトで起こしたりしてくれます。可愛すぎる。
ピーカーピーカーピーカーチュー(きらきら星)を聴きながらみんなも永遠の眠りにつこう。


マナーモードを切ったまま外で起動すると可愛くない事態になるので注意。

プレイ記録

7日間の睡眠記録です。
8時間30分睡眠が100点なのでとにかく寝られるだけ寝ればいいだけの話なのですが、途中で色々な睡眠パターンを確認しようとわざと睡眠リズムを乱しています。
ただのアホなのでボロクソに罵って笑ってください。

1日目

 

私は最低7時間寝ないと駄目なタイプなのですが、いきなり6時間切ってます。
どうやら計測開始から入眠判定されるわけではなく、寝ついたと判断されるまでは睡眠時間に入らないらしい。
そして初回ということで起床から始まる怒涛のチュートリアル朝のクソ忙しい時にネロリお前ふざけんなよ。
まぁ今回はゼニガメに免じて許してやる。からにこもる寝ってなんだよ可愛すぎる。
※結果確認は後回しもできるので余裕のある時に確認しよう


あとミッションとかもあるらしい。
何が何でもプレイヤーを寝かせようという要素が多い。

 

2日目

 

すやっすやでまともな睡眠を遂行できています。
こんな日がずっと続けばいいなぁみたいな気分である。
カビゴンにご飯をあげるのが地味に楽しい。

3日目

 

驚きの快眠っぷり。嵐の前の静けさとはこのこと。
これが続けばラムセス2世の3倍は生きられると思う。
これならビニールでぐるぐる巻きにされて装置に繋がれる生活も悪くないと思えてくる。


集まってきたポケモンも良すぎる。
ヨーギラスは可愛いし、タマザラシププリンも、もはやコイルまで可愛い。
もうみんな"かわいい寝"って名前にして星100にしてもいい。

4日目

 

愚行その1。
しっかりと寝ているように見えて実は仕掛けがあります。
"うとうとタイプ"が出ないなぁと思い、恣意的に睡眠タイプをいじろうと考えてしまったのが終わりの始まり。
わざと睡眠を浅くするために2時間ごとにアラームをかけて定期的に目を覚ましています。
当然ながら眠りが浅いと疲れも取れないようで、翌日めちゃくちゃ体が怠かった。
二度とやるな。

5日目

 

流石に眠かったのでガッツリ寝ました。
一番好きなポケモンヤドンもゲットできたし大満足。
やはり睡眠は大事ですね。次も早く寝よ。

か゛わ゛い゛い゛

6日目

 

愚行その2。
わざと夜更かししてます。睡眠足りないとどうなるんだろう、ではない。
愚昧すぎてワニノコも虚無な顔してる。
休日だったら二度寝なり昼寝なりすればそれで済んだ話ですが、普通に仕事だったので一日死体になって過ごしました。もしこの日の会議に死体が参加していたとしたらそれ私です。私の今後は議事録書いた人の腕にかかっている。


ちなみにネロリ博士は私の体調も睡眠時間も一切気にしてませんでした。
人の心とか無いんか?

7日目

 

せっかくなので100点出してみた。やることが極端すぎるだろ。
約10時間寝たわけなのでこの日だけは私も大谷翔平クラスです。
しかし意外と眠りは浅かったらしく、それほど寝た実感が無い。というか寝すぎたせいで体が痛い。頭痛もする。なんか胃の調子も悪い。ネロリ博士は私の睡眠に全く触れてこない。


これがふざけた睡眠生活を送った人間の末路です。見事に自律神経が乱れました。
睡眠時間の乖離は危険だと知っていたにも関わらず実行してしまった愚かさ。ネロリ博士のことをおかしいと揶揄したが、その実おかしいのは私もだったというわけです。
このままでは面目が立たないので、ちょっと一度カビゴンに潰されて死んできます。

まとめ

実は睡眠ってなるべく規則正しく整えた方がいいんですよ。知ってました?
はい、最初に言った通りどう見ても自業自得です。なのでポケモンスリープもSELECT BUTTONも株式会社ポケモンも何も悪くない。これだけは絶対に勘違いしないでほしい。


最初に変な遊び方をしてしまっただけで、睡眠自体が遊びの要素となるゲームシステムは素晴らしいものです。
遊び方としても、寝ることにほぼ全てのプレイリソースを集約しており、起きている間にやることは少なくなっています。スマホゲーに時間を使いたくない私としては非常に助かります。とは言っても起きている間も集めたポケモンを眺めるのはそれだけで楽しかったりする。
楽しい上にそもそも睡眠管理アプリなので今のところはプレイを続けていく予定です。ポケモンスリープを使うことで睡眠の確認ができますし、規則正しい睡眠を行うモチベーションにもなって良いことずくめです。規則正しい睡眠を行わなかった奴が言うな。
やらかしたこの一週間の範囲でも、アプリ起動によって就寝にメリハリが生まれるのは助かっています。現に就寝前にスマホをだらだらいじる行為を防止できているので。
改善してほしい点としては、ポケモンが集めた食材の回収が地味に面倒なのでまとめて回収出来たら助かる。あとカビゴンが料理食べるモーションもスキップできるようにしてほしい。それと予定就寝時間は30分ではなく1時間くらい猶予がほしい。


それにしてもネロリ博士、プレイヤーをシンクロ装置に繋いだっきり睡眠したことの確認くらいしかしに来なくて異様な怖さがある。プレイヤーがクソみたいな睡眠を続けてたらある日「あーあ、ダメになっちゃったかぁ。仕方ない、次の被検体連れてこなきゃ。」とか言いかねない。
アーマードコアⅥの発売は約1ヶ月後、リリースと同日にトレーラーの公開、強化人間の調整……。すいみんシンクロ装置とはもしや──。

 

 

 


最後にヤドン置いときます。

 




 

 

 

 

 

 

 

 


いいから寝ろ。