心象風景

なんですか、これ

ホグワーツ・レガシー -ハッフルパフから史上最悪の魔法使いを輩出する-

アバダケダブラ!(朗らかな挨拶)

 

ハリー・ポッターシリーズの舞台となるホグワーツ魔法学校。その19世紀頃を舞台としたゲーム、ホグワーツ・レガシーが発売されました。
一ファンとして非常に楽しみにしていた作品であり、プレイした感想を残しておきたいので序盤のプレイ記録を記事にしておこうと思います。

ホグワーツが舞台ということだけあり、呪文や魔法動物、魔法薬、授業、場所など原作でお馴染みの要素がたくさん出てきます。更に本作は近年流行りのオープンワールド。冒険できる場所はホグワーツだけに留まらず、かなり広い範囲を探索できるようです。もちろん箒に乗って飛び回れます。
ハリーポッターの世界を自由に冒険できる。それだけで期待で胸がいっぱいでエクスペクト・パトローナムが出てしまいそうなのですが、なんと闇堕ちプレイもできるとのことです。この時点で私の使命は決定され、魔法界の滅亡は確定となりました。ご愁傷様です。

ちなみに私のハリポタ知識は並程度です。映画と原作は履修済み。『ファンタスティック・ビースト』シリーズは映画のみ。呪いの子は本だけ読みました。幻の動物とその生息地、クィディッチ今昔は読んでます。にわか知識で適当なこと言ってても許してください。許してくれない場合は仕方ないのでハードカバー版ハリーポッターで殴り合うしかないですね。

コンセプト

記事のタイトルが全てです。
史上最悪の魔法使いと名高いヴォルデモート卿を超えた闇の魔法使いを目指します。
ヴォルデモートよりも過去の話になるので、達成した段階でヴォルデモートは史上最悪ではなくなります。本作主人公より格下となるため、ヴォルデモート卿とか恥ずかしくて名乗れなくなるのは間違いないです。マジで楽しみになってきた。
タイムパラドックスは発生しますが、まぁ逆転時計による過去改変が可能な世界なので辻褄はどうとでもなります。存在がヤバすぎて歴史から名前ごと消されるかもしれん。

容姿はジョニー・デップマッツ・ミケルセン、両方のグリンデルバルドを足して2で割り若くしたようなビジュアル。名前はTom Riddle(トム・リドル)
ここに最凶最悪の闇の魔法使いキメラが誕生しました。
ちなみに名前が英語なのはPS5版では名前にカナを選べなかったためです。

寮はタイトル通りハッフルパフ
何故ハッフルパフなのか。レイブンクロー人間性が陰湿なので却下、スリザリンでは面白みが無く、グリフィンドールは候補ではありましたがヤンキー気質の陽キャ集団なのでやはり拒否。
ハッフルパフは誠実で勤勉、人柄の良さが特徴であり、闇の魔法使いの輩出数が最も少ない寮として知られています。闇の魔法使いの対極とも言える寮でしょう。その寮から史上最悪の汚点を生み出す。これ以上面白いことがありますか?いや、無い。
余談ですが、ハッフルパフは誰でも幅広く受け入れるという理念のもと作られた寮で、それ故に劣等生の寮と呼ばれることがあります。しかし実態は誰でも入れるというわけではなく、原作では「出来の悪い自分はハッフルパフがいい」という考えを持っていたネビル・ロングボトムは見事に却下されています。
実際は努力家で人間性の高い人が集まる寮のため、数多くの優秀な人物を輩出しています。ハリー時代の英傑セドリック・ディゴリー、ファンタスティック・ビーストの主人公にして魔法生物学の権威ニュート・スキャマンダー、ニュートの兄にして第一次大戦の英雄テセウス・スキャマンダー、エリート闇祓いのニンファドーラ・トンクス、闇祓い局の創設者エルドリッチ・ディゴリーなど。
つまり、優秀な魔法使いとなることが確定している本作主人公が所属する寮としてはこれ以上無いほど相応しいと言えます。
……まぁ闇の魔法使いを目指してる時点で人間性は終わってるんですが。

記録

あらすじ。
5年生からホグワーツ編入することになった主人公トム・リドルホグワーツの教師で教育係のフィグ先生、そしてフィグ先生に重大な情報を伝えに来たジョージと共に馬車でホグワーツへ向かったところ、ドラゴンに襲われて辺境の地へぶっ飛ばされた。ジョージは死んだ。

 

開幕から死にかけました。この世界がどういう世界なのか否が応でも理解させられる導入ですね。
最初はよくあるチュートリアル的なステージで、この後はグリンゴッツ銀行へ行き、金庫に閉じ込められ、殺意の高い罠を突破し、知らん人の記憶を覗き、闇のゴブリンに殺されかけ、ホグワーツへ辿り着きます。さすがに初っ端から死と隣り合わせすぎる。ダークソウルじゃねえんだぞ。

それはそれとして、殺意と同じくらい原作要素の拾いっぷりも凄まじかったです。ジョージが死んだ瞬間に姿が見えるようになるセストラル、グリンゴッツ銀行のクソみたいな乗り心地のトロッコと魔法を洗い流す水、憂いの篩(ペンシーブ)による過去回想などなど。
ハリー・ポッターの基本要素をゲームに落とした程度のものを予想していましたが、なんと原作の細かな要素や詳細は判明していない設定まで反映されているではありませんか。これでJ.K.ローリングが関わっていないとかもはやウィザーディング・ワールドの私物化だろ。

 

というわけでホグワーツに到着。早速組み分けをすることに。

はいハッフルパフ
グリフィンドールに入れられそうになりましたが、強固な意志で組み分け帽子の選択を捻じ曲げました。
5年生からの編入とかいう特殊すぎる状況のせいで1年生と一緒に組み分けされるとかいう。しかも遅刻してきたせいで衆目の的状態。公開処刑か?
周りの奴ら絶対バカにしてるだろ(被害妄想)。近い将来このトムに畏れひれ伏すことになるとも知らずにな(燃え滾る野心)。

この人はフィニアス・ナイジェリアス・ブラック校長。原作設定でも歴代で最も人望が無いということで名高い人物です。
他人の気持ちを慮れない頑固者っぽいので嫌われる理由は一瞬で理解しました。でもクィディッチとかいう一歩間違えば死人が出る欠陥スポーツを中止したことは英断だと思います。言ってることも正論だし悪い人ではなさそう。私は二度と会話したくないですが。
そして副校長のチルダ・ウィーズリー先生に案内され、ハッフルパフの寮へ。ウィーズリーの姓からしてグリフィンドールの寮長であろうウィーズリー先生がハッフルパフに案内するあたり、編入生は余程特殊な状況らしい。

 

翌朝、起きたら部屋に誰もいませんでした。みんな談話室で楽しそうに会話してます。早速ハブられたみたいです。ハッフルパフは良い人たちの集まりとは何だったのか。泣きそう。

気晴らしに談話室のハッフルパフ生の顔をルーモスで照らしてやった。これが闇の魔法使いだ。恐れ戦け。

 

オープンワールドと言えばこれ!ファストトラベル!!!
行き先を言い間違えると変な場所に飛ばされることで有名な煙突飛行粉(フルーパウダー)。ゲームシステム上、バグでもなければ転送ミスは起こらないはずなのでただの便利な移動手段ですね。
大人の魔法使い達は姿現しというワープ魔法を使ってガンガン瞬間移動しますが、本作は子供かつホグワーツは姿現し禁止区域なので使用不可です。残念。

 

2日目から闇の魔術に対する防衛術と呪文学の授業を受けることに。

闇の魔術に対する防衛術の教師へキャット先生。修羅場を潜り抜けてきた歴戦の猛者らしい。
浮遊呪文、レヴィオーソの授業を行うとのこと。

実技としていきなり決闘させられました。知ってたけどこの世界の魔法使い野蛮すぎるだろ。
対戦相手はスリザリンのセバスチャン・サロウ。スリザリンだし絶対に嫌な奴だよこいつ。とりあえずレヴィオーソを駆使して空中でボコボコにしてやりました。これでどちらが格上か思い知ったでしょう。

2日目から点数を貰ってしまった。どうやらこのセバスチャンは優秀な生徒らしい。そしてそのセバスチャンに最近魔法を学び始めた初心者が勝ってしまうという。しかも借り物の杖で。
……天才すぎないか?
まずホグワーツのレベルが低いということはないので、これはトムが天賦の才を持っていることに他なりません。こんなのが闇の魔法使いになったら本当に魔法界が終わってしまうかもしれん。
ちなみにセバスチャンは普通に良い人だったので友達になりました。

 

次は呪文学。教師は陽気でジョークが光るローネン先生。呼び寄せの呪文、アクシオを学びます。

流れで当然のように外で授業をすることに。この世界の魔法使いアクティブすぎて怖いんですよね。

容易に加点しすぎだろ。そのうちハッフルパフに10億点とか言い出しそう。

 

授業が終わったので校内をうろついていたらサブクエ発生。どうやら同級生に私物を隠されたらしい。原作でルーナ・ラブグッドをいじめていた件といい、レイブンクロー生はマジで陰湿です。
隠されたものはゴブストーンというビー玉みたいなゲーム。負けるとくっさい液体をかけられるクソみたいなゲームです。
現代では競技にまでなっていることを考えると、このゼノビアとかいう生徒がゴブストーンを広めたと思われる。レイブンクロー生は隠すなんて生ぬるいことせず粉々に砕いて禁じられた森にでも捨ててこいよ。19世紀でゴブストーンの概念を消し去れ。

 

続いてドラゴン襲撃により失くした道具を揃えるべく、セバスチャンと一緒にホグズミード村へ買い物に。

オリバンダーの店で杖を買いました。
魔法界の未来は明るいらしいですが、主人公トム・リドルは史上最悪の闇の魔法使いになるので見当違い甚だしいです。杖選びに時間がかかるあたりも併せて人を見る目は絶望的に無い。

買い物が終わったらドラゴンと同じく操られてるっぽいトロールに襲われました。セバスチャンとタッグで戦います。
回避と防御ですきを見ながら基本呪文で地味にトロールの体力を削る中、隣のセバスチャンはコンフリンゴ(爆発呪文)で派手に攻撃してくれます。ずるいぞ私にもコンフリンゴ使わせろ。
体力を削ったらトムが古代魔術に目覚めてトロールを爆散。黒幕の闇のゴブリン、ランロクとその仲間っぽいビクトール・ルックウッドとやらに目を付けられました。否、逆です。私が奴らの顔を覚えました。服従呪文使えるようになったら全裸にひん剥いて土下座させてやるからな。
ところで原作にオーガスタス・ルックウッドという死喰い人がいますが、このビクトール・ルックウッドはその祖先でしょうか。

このあたりでデラックス・エディション特典の闇の魔術装飾品セットに着替えました。こんなのを入学させるとかホグワーツの正気を疑う。

 

学校に戻ったら決闘クラブに参加して戦闘民族共にトムの力を知らしめました。セバスチャンは人間相手にコンフリンゴを撃つな。
決闘クラブで勝利することで炎の呪文、インセンディオを覚えました。ようやく闇の魔法使いっぽい魔法を覚えたぞ!

早速一般生徒に向かって試し打ちします。早くこいつ退学にした方がいいよ。

 

次はセバスチャンと夜の図書室に忍び込んで書物を探すことに。

ピーブズ!原作では毎巻出てくるのに映画では影も形も無いピーブズじゃないか!
こいつはいたずら好きのポルターガイスト、ピーブズ。悪意の塊なので見逃してくれるはずもなく、トムとセバスチャンのことをチクろうとします。
共倒れは避けようとセバスチャンは囮になり、トムの事は黙っていると約束してくれました。でもスリザリンだし絶対に裏切るぞこいつ。

 

セバスチャンを犠牲に奥へ進むと明らかに図書室ではない場所に辿り着きました。そして普通にころしにかかってくるトラップ達。早く閉鎖しろこんな学校。


まぁトムは天才なので難なく突破して目的の書物、そして過去の古代魔術の使い手の記憶を覗きました。
それはそうとセバスチャンですが、なんと普通に主人公を庇ってくれました。1ミリも信用していなかったのが申し訳なくなるレベル。キミ入る寮間違えてない?明らかにハッフルパフ適正が上限突破してるでしょ。そこまで良くしてもらうと流石に闇の魔法使いを目指す意志が少し揺らいでしまう。勘弁してくれ。

 

日常に戻り、薬草学の授業。
教師はガーリック先生。名前とビジュアルの圧が強すぎる。

初回からマンドレイクを抜かせるな。下手したら死ぬのにこの学校の倫理観どうなってんだ。

 

次は魔法薬学。そしてこいつはギャレス・ウィーズリー。絶対にロンの祖先でしょ。あと絶対に神童ではないということは分かる。

教師はシャープ先生。冗談が通じ無さそうな雰囲気が凄い。
授業ではギャレスのトラブルに巻き込まれて怒られましたが、素直に謝ったら許してくれました。薬作っただけで褒めてくれたしいい先生かもしれない。
ただギャレスとは二度と関わりたくない。

 

ハリーの得意呪文、エクスペリアームス(武装解除呪文)を覚えました。
武装解除したところにインセンディオやコンフリンゴを撃ち込むのが最高なんだよな。まぁトムのメイン呪文は3つの許されざる呪文になる予定ですが。

 

更にストーリーを進めたらアズカバンへ行くことに。
入学から数日でなんてところに連れてかれてるんだ。下手したら生涯で一度も訪れることのない場所だろここ。闇の魔法使い目指すとは言ったけどまだ何もしてないだろ。冗談抜きで魔法界は一度滅ぼした方がいいかもしれない。
幸い数分で離脱できたので事なきを得ました。

 

そしてそこから色々あった後に森の中の洞窟へ。

だから何で入学早々こんな怪物と戦わなきゃいけないんだよ!!!

巨大蜘蛛ってお前。ホグワーツ魔法学校は生徒が危険な目に遭っている現状をどう思っているのでしょうか。アクロマンチュラじゃないから大丈夫ってか?ここまで異常な状況が放置されているというのは流石に目に余ります。魔法省とか日刊預言者新聞にリークした方がいいかな。

 

トムは天才なので巨大蜘蛛も難なく突破(嘘、一度死にかけた)。
ここでようやくスキルツリーが解放されました。


闇の魔術全振りにしようかと思いましたが、それだけだとスキルポイントがだだ余りしてただの縛りプレイになるので呪文、コア(基礎スキル)にも割り振りました。ステルスは不要です。最強の闇の魔法使いになる予定なので。

 

そしてついに……

 

 

 

 

 

 

 

箒で飛べるようになりました!!!!!
空から見る景色はこれぞオープンワールド、これぞハリー・ポッターと言わんばかりの広大さ。
ようやくチュートリアルが終わった感覚があります。既に8時間くらいプレイしていますが。

待っていろ魔法界。このトム・リドルがその終わりきった治安と倫理観ごと滅ぼしてやる。そして正しい世界へと導くのだ。

まとめ

ホグワーツ・レガシーに5000000000000点。

期待を遥かに超えたクオリティに面食らいました。
上でも書きましたが、J.K.ローリングが関わっていないという事前情報もあり、原作の要素をポツポツと拾う程度のものを予想していました。しかし、いざ始めてみれば原作ファンならお馴染みの設定からなんか知らん設定まで拾ってくれています。世界観に関しては十二分に満足のいく出来でした。
ゲーム性については防御や回避を主体としたスタンダードなアクションを上手く魔法の撃ち合いに落としていて、スピーディーかつ爽快感のある戦闘が実現しています。強化要素やクラフト要素もあるので出来ることは幅広いです。
そして何と言っても今回の目玉、オープンワールド。マップを見た感じ、かなり広い範囲を冒険できるようです。狭い範囲で見ても探索箇所は至る所にありますし、アイテムも各所に配置されています。ホグワーツ内だけでも探索しきれていないのでここから更に箒で飛び回って探索するとなるとどれほどの時間がかかるのか、楽しみでもあり恐ろしくもありです。
サブクエも充実していて、クエストをこなしながら他の寮の生徒とも交流できます。これもしかしてその寮の談話室で会話できるネームドキャラがサブクエで関われるんですかね。まだハッフルパフ生のサブクエに遭遇していないので分かりませんが。
そしてこれだけ冒険のし甲斐があると困るのが目的までの導線ですが、なんと本作はガイド機能が非常に優秀です。クエストを選択すれば目的地へ案内してくれますし、ファストトラベルも至る所に配置されているので移動は序盤から楽々です。探索呪文レベリオで周辺のオブジェクトは障害物を越えて確認できますし、探索における便利さはかなりのものです。
事前情報にある要素は大方出したと思いますが、あとはまだ魔法動物だけ出ていませんでしたね。ヒッポグリフに乗るのが楽しみです。最終的には最強の魔法使いらしくドラゴンに乗りたいですね。ハンガリー・ホーンテール種がいいです。
非常に満足感のある状況ですが、欠点は強いて言えばキャラクリの自由度が低かったこと。当初の予定では肌は青白く、髪は無し、鼻は潰れたように平らにするつもりでした。ちょうどこんな感じです。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』© Warner Bros. Pictures

できないものは仕方が無いので闇の魔法使いキメラを爆誕させた次第です。これはこれでイケメンなので満足ではある。


これからクリアまでどれだけ時間がかかるのか分かりませんが、ゲーム体験を大切にするという私の信念上、急ぐことはありません。ゆっくりじっくりとやっていこうと思います。
ただ、今月は星のカービィWiiデラックスが発売するのでそちらが発売したら平行にプレイすることになりそうです。モンハンサンブレイクのアプデもまだ手つかずですし、実写版『The Last of Us』も観たい。2023年の序盤から早速手が追い付かない状況です。本当に笑い事ではない。ゼルダまでにクリアできるかな。
最後に話のついでですが、任天堂ゲームボーイの配信とかいうことをやってくれたおかげでそっちにも手を付け始めたのは言うまでもないですね(せっかく3DSで買い漁っておいたのに何てことを)。
そしてテトリスやったら操作性の悪さにキレながら1時間くらいプレイしてた。

 

 

 

 

 

 


好きなキャラはバーテミウス・クラウチ・ジュニアです。